屋根裏の物音

2018.06.11 Monday

0

    お客様より「屋根裏にネズミがいるみたい。」と連絡がありました。

    2階の天井裏を動き回り、壁の中で大暴れしていると。

     

    連絡を戴いたその後と翌日はピタッと音がしなくなって安心していたが、また物音がすると再度連絡を戴き、現地に伺いました。

    ちょうど、“大暴れしている”との箇所に行ける位置に天井点検口があったので、進入して目視確認です。

    伺った際には物音はしなくなっていましたが、足跡やフン、体毛など何か動物がいたことの痕跡を確認ができればと。

    ネズミがいて目が合ったらどうしようとドキドキしながら入りましたが、結果、何も見つけられず・・・。

    また、外部の進入口になりうる箇所を確認しましたが、エアコン配管カバーの隙間くらいしか考えられない状況でした。

     

    となると、やはり専門業者に見てもらう必要があると思うのですが、ここで問題が。

    これまでに害獣駆除の協力会社との付き合いがなく、お客様に紹介できる業者がいないと言うことです。

    ネットで検索すれば多くの業者がヒットしますが、どの業者を選べば良いか分からない・・・。

    これは、お客様が自分でネットで調べた場合にも言えることだと思います。

     

    お客様から冒頭の連絡があった時、マンションのフルリノベーションの工事を行っていました。

    クロス工事を行っていたのですが、その職人さんがかつて害獣駆除の会社に勤めていたことがあり、その会社は全国展開していて海外にも進出している信頼のできる会社だと声をかけてくれました。

    しかも、当時勤めていた営業所の所長さんと連絡が取れるとのことで、紹介してくれると!

     

    お客様からお客様をご紹介戴ける場合もそうですが、協力業者から信頼できる業者さんを紹介して戴けるのも、本当に人の縁と繋がりのありがたさを実感します。

    実際に紹介戴いた業者の方から連絡を戴き、僕がお客様との間で管理する立場で関わることも了承戴きました。

    これは僕の業務のモットーとしても、お客様が「安心できるから」との要望からも外せない大事なことです。

     

    後日、実際に現地の調査の結果とお客様のヒアリングで伺った下記の状況から見解が出されました。

    <状況・ヒアリング>

    ・これといって基礎や壁に進入箇所が見当たらない

    ・物音は1階では聞こえず、2階の天井裏でのみ聞こえる

    ・歩いていると言うよりは、擦りながら動いている様な感じ

    ・壁の中で大暴れしている

     

    <見解>

    ・ネズミであれば、2階で物音がする前に1階の床下や天井など低い箇所で物音がするはず

    ・2階の天井のみで物音が聞こえるとなると、飛んで進入したことが考えられる

    ・“擦りながら動いている感じ”も屋根裏で飛んでいる際に擦れているのではないか

    ・ネズミであれば壁の中を通過する際に暴れる様な音はしないはず

    ・以上から何か飛ぶ動物、例えば「コウモリ」の可能性があるのではないか(意外と市街地でもコウモリは生息しているとのこと)

     

    おー!想像もしない見解でした。

    お客様もネズミにしては違うかな(室内の食べ物が荒らされる様なことがないなど)と思うところがあり、「コウモリ」との見解に腑に落ちたとのことでした。

     

    かくして、飛ぶ動物との視点で改めて進入口の調査を行うこととなりました(初回の現地調査時は大雨で行えませんでした)。

    数日経って再調査の前日、お客様より「“ピヨピヨ”鳴き声がする。ヒナが生まれたようだ。」と連絡がありました。

    調査当日、現地に伺うと確かに2階の天井裏で鳴き声が聞こえました。

    また、お客様の話で「道路から屋根を見ていると、屋根のある箇所に鳥が飛んで行っているようだ」と。

    屋内の天井で鳴き声のする箇所の近くと、お客様から伺った屋根の位置をヒントに屋根に登って進入口の調査を行いました。

    進入口は画像の赤丸で囲った、小さい屋根と母屋の取合いの箇所と特定できました。

    この隙間にスマホを突っ込んで画像を撮ると、垂木(屋根を構成する部材。1枚目画像の斜めの部材。)と野地板(垂木の上に張る板。野地板の下が屋内、上が屋外になる屋根における屋内外の境目。)との間に隙間があり、外部にむき出しになっているのが確認できました。

    画像の赤丸で囲った箇所から進入していると確認。

     

    結果、物音の犯人は“ムクドリ”で、産卵場所を探して入り込んだものと考えられます。

    “コウモリ”ではありませんでしたが、ネズミではなく“飛ぶ動物”との害獣駆除業者の見解は合っていたことになりますね。

    とは言え、既に天井裏で孵卵して、未だに天井裏にムクドリ一家がいる状態で進入口を塞ぐ訳にはいきませんので、巣立ったタイミングでお客様に連絡を戴き、その後、いなくなったのを確認の上、進入口を塞ぐ工事を行うことにしました。

     

    数日後、お客様より「鳴き声がしなくなったので、巣立った様だ。」と連絡がありました。

    ただ、天井裏には“鳥の巣”があるはずなので、可能な限り撤去したいところです。

    そこで、屋根の進入口の近くで、かつて屋内で鳴き声のした箇所の付近に点検口を設けることにしました。

    ちょうどいい箇所にロフトがあり、ロフトの壁面に点検口を設けました。

    設けた点検口から天井裏に入ってすぐ、ビンゴ!垂木と棟木と野地板との隙間に“鳥の巣”を発見しました。

    ここまでは僕が行いましたが、巣の撤去はプロにお任せすることにしました(何が出てくるかわからず怖いので^^)。

     

    いよいよ専門業者による“鳥の巣の撤去”と“進入口の塞ぎ”を行いました。

    まずは“鳥の巣の撤去”を行いましたが、出るわ出るわで、大きめのビニール袋一杯の物質が出てきました。

    大量の枝や葉っぱに鳥の羽が混ざっているあたりが非常にリアルな印象でした。

    ここでもう1点大事なことが“消毒”です。

    ネズミやコウモリはもとより、鳥でも野生の動物は体にダニなどが付着している為、消毒が必要になります。

    局所の消毒をスプレーで行います。

    また、人が入っていけない箇所や広範囲の消毒は、ボンベで噴射して行います。

    これで屋内の処理は完了です。

     

    続いて屋外の“進入口の処理”を行いました。

    ステンレスのパンチングメタル板で進入口を塞ぎます。

    せっかくなので、付近の怪しい箇所も同様の方法で塞いでもらいました。​​

    これにて害獣駆除工事が完了しました。

     

    ちゃんと専門業者に入ってもらって調査から駆除・後処理まで管理した現場は初めてだったので、大変勉強になりましたし、専門業者と繋がりを持てたのも含め、とても有意義でした。

    お客様も、知り合いの方が「ネットで探した業者にお願いしたらウン十万円かかった」と言っていたそうで、非常に心配していた為、お客様にとっても安心して戴けたのではないかと思います。

     

    何でも、今年は野鳥の数が例年に比べて多いそうです。

    今後、同じ様な相談を戴くことがあるかもしれませんが、その際は自信を持って対応させて戴きます!

     


    << | 2/34PAGES | >>

    CALENDAR

    S M T W T F S
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << October 2020 >>

    スマートフォン

    SELECTED ENTRIES

    ARCHIVES

    PROFILE

    SEARCH THIS SITE.